こんにちは。こもなです。
高校3年生の皆さんはいよいよ大学入試共通テストまで一ヶ月を切りましたね。
「最後の追い込みだ!」と気合いの入っている方、
「やばいやばいやばい…点数が伸びない…」と焦っている方、
様々な心境の方がいると思います。
そこで!
今日はの残り約1ヶ月、国語【現代文・古典】の勉強方法についてお伝えしたいと思います。
今からやるべき6つのこと
①漢字・語彙強化
(現代文) | 論理的文章&文学的文章の約20点分!
落としてはいけない問題です。 |
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②新聞記事を読む
(現代文) | 現代文はどのジャンルから出題されるかわかりません。
だからこそ浅くてもいいので「幅広い知識」を身につけて! |
③フォーカスとワイド
(現代文) | センター試験の約1.5倍の文章量に
集中して読むところ、流し読みするところの使い分けが必要です |
④主題要約
(現代文・古典) | 「結局これって○○の話ですよね?」
と一言でまとめる力が必要です。 |
⑤単語力
(古典) | これがないと読めません。
しかしこれがあると解けるのが古典です! |
⑥文法・句法
(古典) | 基本事項だけも…。
文法書の最初と最後のページを覚えるだけで5~10点アップ! |
①漢字・語彙力強化
現代文で唯一対策できる問題です。
共通テストは大学独自入試と違って、高校3年間で習うもの(教科書の範囲)の漢字と語彙しか出題できません。
出題範囲が決まっていると勉強しやすいですよね。
またこの問題、共通テスト対策模試や対策ワークを見てみると配点が約20点(20/100)です!
現代文の1/5ですよ?大きくないですか?
漢字50コ×20日=1000
語彙30コ×20日=600(300コの語彙問題集なら2回もできちゃう!)
まだまだ間に合いますよね?ぜひ取り組んでみてください。
ちなみに漢字は漢検二級の問題集をお勧めします。
・漢検二級の範囲は高校卒業レベル(共通テストの範囲と同じ)
・今後の資格取得につながる。
からです。
語彙の問題集は学校で購入しているもので構いません。
持っていないのであれば「現代文単語 げんたん (いいずな書店)」をお勧めしておきます。
・図がわかりやすい
・関連語も含んでいる
・入試問題も対応している
からです。ご参考までに。
②新聞記事を読む
現代文は対策がしづらい教科の一つであると思っています。だからといって
「どんなジャンルがでるか全くわからないのでぶっつけ本番だ!」
は少し怖いですよね。そこで新聞記事です。
近年を振り返ると、SNS関連の問題や食物連鎖の問題が出題されていました。
主題とされるのが社会問題に起因するものが多いように思われます。
「とりあえず問題集を解きまくる!」のももちろん大切ですが、
・現代社会で問題になっていること
・社会問題に対する考え方や解決方法
・社会問題の歴史や宗教観
などを「ひろ~く、あさ~い」知識で構わないので、背景知識として持っておくことが大切なのではないかと思います。
新聞記事を読んで、どのジャンルの話が来ても対応できるようにしておいてくださいね。
また二次試験の小論文対策としてもお勧めです。
ちなみにこもなの予想は…
・脱炭素社会→環境論、宗教論
・コロナウイルス関連(医療)→生命科学論
・少子高齢化→社会学・地域学
などですかね。外したらすみません。
③フォーカスとワイドな読み
センター試験から共通テストに変わり、文章量がぐっと増えました。
模試では1題の中に、2つの文章の読み取りや資料がつけられていたり、生徒同士の会話ということで、1つの問いだけで2ページに及ぶものもあります。
全て丁寧に読んでいると、20分で1題はとてもじゃないですが間に合いません。
そこで、フォーカス読みとワイド読みです。
・フォーカス:傍線部の直前直後分は丁寧に読む。
・ワイド:具体例や資料、引用文などは流し読みする。
という読み方をお勧めしています。
現代文の難しいところは時間内制限があるというところ。
合理的な読み方で上手に乗り切ってもらいたいと思います。
④主題の要約
現代文の問5・問6あたりの問題ですね。
2.3.4ぐらいまでは直前直後文を読んだり、関連段落をまとめるだけで答えを導き出せる場合があるのですが、問5.問6はそうはいきません。
そのときに役に立つのが、
「つまり、これって○○っていうことですよね」
と話をまとめる力。
このあたりはもうトレーニングしかありません。
練習問題を解き終わった後や、新聞記事を読み終えた後に
「これってつまり○○ってことだよね。」
とまとめる癖をつけておきましょう。
要約力が身につくと、共通テスト終了後の二次対策にもつながるのでお勧めですよ。
⑤単語力
「古文・漢文は3ヶ月あったら7割以上とれる!」
とよく言われていました。実際その通りだと思います。
単語を
300覚えると共通テストで出てくる単語の85%
600覚えると共通テストで出てくる単語の97%
網羅できると言われています。
古文は英語や漢文と違って語順を替えて読む必要がありません。
つまり、単語を前から順に訳していくと、日本語になるのです。
読解力のある人なら単語を並べるだけである程度スト―リーをイメージできるということですね。
(例)源氏物語より
いと やんごとなき きは には あらぬが すぐれて ときめき たまう ありけり
(とても 普通ではない 身分 では ないが 際立つ 寵愛をうける なさる あった)
→(それほど高貴な身分ではないが際だって帝から寵愛をうけなさっている人がいた。)
みたいな感じですね。
ただ細かい読解には助動詞や敬語といった文法事項も必要になっていきます。
そこが3ヶ月必要といわれる所以ですね。
残り一ヶ月しかなく、古典の点が伸びなくて困っている人はぜひ単語から取り組んでください。
一日30単語×20日=600単語
まだ間に合いますよ!
⑥文法・句法
三年間で学んできた文法・句法を、今から全て網羅するというのはなかなか厳しいことだと思います。
⑤の単語のところでも書きましたが、問題文になるところや、詳しい読解に関しては文法事項を押さえるのは必須です。
そこで、全ては網羅できないまでも、次の箇所は必ず覚えておいいてほしいと思います。
それは
・文法書の最初と最後のページ
です。
古典文法では
・助動詞一覧表
・用言の活用表
・副詞
・助詞
などが掲載されています。
漢文の文法書では
・基本的句形
・再読文字などの重要漢字一覧
が掲載されています。
これを覚えているだけで、5~10点はアップします。(ほんとです!)
8割、9割とれますよ!とは決して言えませんが、
残り一ヶ月で、まだマスターしていないなら、まずはこれから覚えることをお勧めします。
このように①~⑥まで紹介しました。
ちなみに熟練の講師や学校の先生は、最後の追い込みとして点数を伸ばしやすいのはこぞって「漢文」と言います。
句法を覚えて、書き下し文ができると、内容は「簡単な古文」に変わります。
そう言われたら確かに解けそうですよね?
今からでも十分、得点アップは望めますので、最後まで諦めずに頑張ってくださいね。
最後に
大学入試センターは
センター試験は平均6割になるような出題を目指していましたが、
共通テストでは平均5割になるような出題を目指しているみたいです。
そこから考えると今年の国語は難化傾向にあると考えられます。
昨年度の「数学Ⅰ・A」までとはいかないまでも、
・最後まで読み切ることができないほど、文章が長かった。
・注釈がたくさん入るような難解な文章が出題された。
など様々な想定外が考えられます。
そんなときでも焦らず、「みんな同じ条件だ!」と思って、
冷静に解ける問題から解いて、確実に得点を重ねてくださいね。
この記事を読んだ人が、今の得点率よりも数%でも上がることを願っています。
それではまた!!